情報システム学科では,社会の基盤を支える情報システムを産み出すために必要な,ハードウェア技術とソフトウェア技術を修得することができます.それらの技術力を持つ学生諸君の進路は,幅広く門戸が開かれています.その進路は,主として,大学院への進学と就職とに分けられます.それぞれについて紹介しましょう.
修士号が取得可能な,標準修了年限が2年の課程です.毎年半数近くの学部学生が大学院の博士前期課程へ進学し,最先端の技術を研究しています.この進学率は特筆すべきで,私立大学(工学系)では慶應大,早稲田大,東京理科大とともに高いレベルを誇っています(河合塾の調査による).これは,学生諸君の意識と実力の高さを示すと共に,立命館大学の教育力と研究力の高さも示しています.これまで,次のような大学へ進学した実績を有しています.下の図1は,2007年度の情報理工学部の学生の進路を示しています.これを見ても,進学意欲の高さがわかると思います.
進学する理由としては,「卒業研究で体験した研究活動が楽しく,今後も継続して研究したい.」や「将来の就職してから活躍するために,より高度な知識や技術を身につけたり,研究活動を通じて自分の力を伸ばしたい.」といった意見が目立ちます.なお,進学先については,下記のような実績があります(主なもののみ).ほとんどの学生は,研究の継続性の視点から,立命館大学へ進学しています.
博士前期課程を修了すると,2年間の研究活動で得られる知識・技術・経験から,就職活動においても圧倒的な強さとなります.ぜひ進学をお勧めします.
博士後期課程は博士号を取得するための課程で,標準修了年限は3年です.博士号はこれより上のない最高学位で,それを取得すべく,非常に専門的で高度な研究活動を行います.毎年,下の図2にあるように,何名かの進学者がいます.
博士後期課程を修了すると,大学教員,国や大手企業の研究所などを中心に就職しています.下記に就職先の実績の一部を掲載します.
情報分野の博士号所有者は実用性に関する知識や経験も有するため,いわゆる「頭でっかち」ではなく,即戦力として社会で活躍しています.特に情報システム学科に関連する分野は,日本の強みである「組込みシステム」に造詣が深いため,各所から人材が求められています.
なお,立命館大学の博士後期課程の学費は年額50万円となっており,一般的な国立大学よりも安く設定されています.さらに,日本学生支援機構(旧・日本育英会)による奨学金や日本学術振興会特別研究員制度はもちろん,立命館大学独自の様々な奨学金・研究助成などが準備されています.
情報理工学部と大学院を合わせると,毎年400名を超える学生が社会で活躍すべく巣立っています.特に情報システム学科に関係する卒業生が活躍の舞台とする企業の業種は,主として次のようになっています.
業種については,下の図1と図2(再掲)をご覧ください.
2007年度の実績としては下の表1のとおりとなっています.
上記の表に記された企業以外にも,次のような企業への就職実績も有しています(実績の一部を抜粋).
上記は,実績のごく一部で,その他にも数多くの企業で卒業生が活躍しています.その活躍の形態は多岐にわたりますが,次のような職種を中心として,その力を発揮しています.
もちろん,教員や公務員として就職する学生もいます. みなさんの将来の幅広さをご理解いただけましたでしょうか.