学生諸君が持つ力を育むためのカリキュラム構成はおおよそ以下のようになっています.
1〜2回生では,大学生として必要とされる基礎的な教養を身につけるために,総合教育科目・スポーツ科目・英語科目が重点的に配置されています.一方で,高度な専門分野を学ぶ土台を作るべく,専門基礎科目(数学など)と情報系の共通専門科目を1回生から学び始めます. 2~4回生では,それらを基にして,より高度な専門分野を学ぶことができます. さらに,情報システム学科のカリキュラムでは,1回生から4回生まで連続して実験・演習科目を配置するなど,講義で得られた知識を体得できるようにも工夫されています.特に,3回生後期から始まる卒業研究1~3では,研究室へ配属され,先生や先輩方と一緒になって最先端の研究を進めることができます.
<学部全体で共通>
総合教育科目は,例えば,日本国憲法,哲学と人間など,大学生としての基礎的な知性と教養をつけるための科目が用意されています.通常1〜2回生のうちに履修します.
英語は,1回生時に英語1〜6,2回生時に英語7〜10が配当されています.
<学部全体で共通>
理系を専門とする者として必要となる基礎的な科目です.数学,物理,化学,生物科学1・2があります.通常1〜2回生のうちに履修します.
※上記は2008年度以降入学者用のシラバスです.
<学部全体で共通>
情報系を専門とする者に共通的に必要となる専門知識を習得するための科目です.通常1〜2回生のうちに履修します(離散数学のみ3回生).
※上記は2008年度以降入学者用のシラバスです.
<1科目を除き学部全体で共通>
企業の方に講演をしていただく企業連携プログラム,LSIの設計を学ぶMELPECプログラムなど,将来のキャリアを広げるための科目があります.企業連携プログラムには,科目として連携講座1〜3があり,このうち連携講座2が各学科ごとに独自で開講しています.
※上記は2008年度以降入学者用のシラバスです.
情報システム学科の扱う分野は,情報分野の核となるところに位置しています.情報システム学科の主な柱は次の通りです.
ハードウェア系は,コンピュータとはそもそも何ぞやということを学ぶということです.具体的には,論理回路,計算機構成論,計算機システムなどの科目がありますし,情報システム学実験1では論理回路実験が,実験2ではボードコンピュータ実験があります.コンピュータのハードウェアとしての正体を知ってこそソフトウェアのプロになれるというものです.
ソフトウェア工学は,「こんなことがしたいな」という漠然としたニーズから,「ではこんなソフトウェアを作りましょうか」という仕様を決めることだったり,ソフトウェアの設計・開発・運用という一連の流れをスムーズに進める方法だったり,ソフトウェアの品質を向上する手法だったりを扱う分野です.具体的には,ソフトウェア工学,ソフトウェア仕様化技法,ソフトウェア開発管理といった科目があります.大きなソフトウェアをプロジェクトで開発する方法など,そういったことを知っていてこそ,社会を支える情報システムが作れるというものです.
システムソフトウェアは,ソフトウェアのためのソフトウェアです.皆さんがプログラムを組む場合,コンピュータというハードウェアがあるだけでは不便です.OSがあったり,コンパイラがあったり,データベースシステムがあったりして初めて,プログラミングができます.すなわち,一般的なソフトウェアは,OSやコンパイラがあるからこそ動けるわけなのです.こういったシステムソフトウェアを知っていてこそ,高度で効率的なソフトウェアを,短期間で開発できるというものです.
基礎技術系は,オブジェクト指向論など,ソフトウェアの新しいパラダイムなど,ソフトウェア全体の基礎となる考え方に関するものです.
応用技術・情報システム系は,上記でコンピュータに関連する様々な技術を組み合わせて,どうやって大きなシステムを作っていくのか.そういったことを学びます.具体的には,ユビキタスコンピューティング,組込みシステムなどの科目がこれに該当します.
以上のように,情報システム学科の分野は基盤技術を中心としています.これは何を意味しているかというと,進歩の速い情報分野においても,その速さに負けることのない底力をみなさんも身につけることができるということです.みなさんも,将来,自分の目指す場所で活躍したいと思っていることでしょう.その時に,ここで得た底力が必ずや役に立つことでしょう.